お気軽にお電話下さい。
TOP > こうなん司法書士事務所 日記 > 福祉オンブズマン
司法書士業務ではないが、司法書士がすべきことの一つにプロボノ活動なるものがある。
簡単に言うとボランティアのようなものであるが、厳密に言うとそうではない。法律のプロとして社会的弱者とされる方の権利擁護などを無償で行うことだ。
私は現在、NPO法人福祉オンブズマンYokohama-netで福祉オンブズマンという活動をしている。具体的な活動内容は、月に一度、知的障がい者施設に行き、施設を利用している利用者さん(障がい者の方)の要望や苦情などを聞き取り、利用者さんの代わりに施設側に意見を言ったり、利用者さんからの意見でなくても、一般的な市民感覚で違和感を感じる施設のルールなどを指摘し、改善要望を出したりする。
利用者さんの中にはお話ができる方もいれば、発語すらない方もいる。お話が出来る方であってもご自身の気持ちをうまく相手に伝えられない方も多いので、はたして自分は、利用者さんの声なき声を聞きとれているのか。オンブズマン活動は意味のあるものなのか悩んでしまう事が多い。
しかし、障がい者の子を持つ母親から「第3者の目が施設に入るという事だけで、そこで働いている職員さんは背を正す。そんなことだけで、すごく安心感が違う。」との言葉頂き、その言葉を信じて、オンブズマン活動を続けている。気づけば、もう6年にもなる。
昨日は、活動日で施設に訪問したのだが、職員の皆さんは汗を流しながら利用者さんの支援を行っていた。これから、暑い季節がやってくる。職員さんにとっても、利用者さんにとっても、節電を掲げる今年の夏はつらいものになるのかな~。